中学受験における保護者の役割 

親子の絆を強める中学受験
 「中学受験は、親子の受験」とよくいわれます。特に、静岡県の場合中学受験をする児童の数が少ないこともあり、ご父母の果たす役割が大きなものとなっています。そのため、この時期にじっくりお子様とかかわりあうことにより、今まで気づかなかったお子様の一面や成長の過程にふれ、親子の新しい絆を作る良いチャンスになると思います。
 そこで、中学受験におけるご父母の役割についで考えてみます。 

管理栄養士・ホームドクターとして
 日々の生活を送っていく上でも基本的な生活習慣、バランスのとれた食事をとるということはとても大切なことです。そうすることで、精神的な安定、また、物事に対する意欲や集中力をつけていくことにもつながります。学習塾やその他の習い事などで食事の時間が不規則になったりしがちですが、そこのところをご父母が管理栄養士あるいは、ホームドクターになったつもりでチェックして下さい。特に、一日のはじまりである朝食はしっかりとらせて下さい。また、自分でできることは自分でさせたり、家事の手伝い等も家族の一員として役割を果たすことで責任感を身につける絶好の機会です。どんどん手伝ってもらいましょう。 

進路カウンセラーとして
 受験校を選択、決定することはご父母の役割の中で大きなものです。お子様の強い希望という場合もあるかもしれませんが、その際にも、各学校で開かれる「学校説明会」には是非、参加されその学校の教育方針、授業の進め方や雰囲気等をご自分の目で確かめたり、現在通学されている方からお話をお聞きになったりして情報を集め、お子様ともよく話し合った上ですすめていって下さい。また、入試に関してはいろいろなうわさが広まることもあります。そんなときは、うわさを鵜呑みにせず、正しい情報を手に入れ冷静に判断して下さい。

冷静なコーチとして
 できれば、小学校5年生くらいまでには、家で学校の宿題とは別の勉強がひとりでできるようになっていることが理想です。しかし、6年生になって受験すると決めてもなかなか自分から勉強しないお子様に「なぜ、勉強をしないのか」といって叱ってばかりいるのではなく、そんなときは、冷静に「さあ、計算10題を5分でやってみよう。」などと冷静なコーチとなってお子様をリードして下さい。

熱いサポーターとして
 いつも溢れるほどの愛情をふりそそいで下さい。ご父母の皆様は、お子様にとっての一番の拠りどころです。お父様やお母様からの賞賛ほめことばはお子様にとって何よりもうれしいものです。よくできたことやがんばったことについてちゃんと認めてほめてあげて下さい。「ちゃんと自分のことを見ていてくれているんだ。」という気持ち、それがお子様が次にがんばる原動力になります。 

人生の先輩として
 受験に取り組んでいく上であるいはそれ以外にもいろいろなことでお子様が、悩んでしまうこともあると思います。そんな時は、もちろんお子様の目線に立って、ご自分の子供時代のことを振り返って考えてみるということも大切です。しかし、常に、あせらず、冷静な大人の目で見るということを忘れずにいたいものです。人生の先輩としておおらかな心で受け止めて対処していってください。

 中学受験ということでみてきましたが、これらは、どんな場合にもあてはまることだと思います。お子様にとって中学受験が終わればそれで終わりではなく、そこからが本格的な勉強のはじまりです。ご父母の皆様もお子様の受験を通してお子様とご一緒にこの時期にしか味わえない充実した日々をお過ごし下さい。

増井八千代